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アヒルと鴨のコインロッカー 

★★★★★
 間違いなく楽しめる一冊。
アヒルと鴨のコインロッカー アヒルと鴨のコインロッカー
伊坂 幸太郎 (2006/12/21)
東京創元社
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伊坂 幸太郎のいちばんの魅力。それは、文章の疾走感だと勝手に思っている。
自慢じゃないが、僕は読書が遅い。マルドゥック・ヴェロシティ(約350頁)を読むのに3時間かかるくらいだからね。「アヒルと鴨のコインロッカー」は約370頁。こりゃ3時間コースか。そう思った。
ところが、だ。片道約25分の通勤列車内でよんでたんだけど、2往復半で読了しちゃった。英語の勉強もしながらだったから、実質は1時間半くらいか。僕にしちゃ、おそろしく早いタイム。物語と一緒にどんどんスピードを上げて突っ走ったんだ(兎じゃなくて、亀のペースだけれども)。

この疾走感の秘訣は、なんといっても、複雑に張り巡らされていく伏線と、それが最後の最後でパタパタと音を立てるかのようにつながる瞬間にある。さすがは「このミステリーがすごい!2005年」の第2位の作品だ。
ただ、本書のトーンは非常に抑えられている。言ってしまえば地味。たとえば陽気なギャングが地球を回す重力ピエロの読者には、いわばショーの観客としてのおもてなしが用意されている。対して、本書の読者は終始傍観者的な立場を強いられる。ラストも爽快感は無い。だけど、僕はそこに、他の伊坂作品には無い滋味を感じたんですな。
人と人の間には埋めがたい溝がある。私たちは自分が生きることに精一杯で、どう足掻いても、真に他人に共感することは出来ない。でも、そこにから逆説的に、ちょっとした好奇心や共通点が、かけがえの無いきらきらした存在になるんじゃないかな。そして、きっと僕らはそれでも十分なんだ。
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[2007/05/19 21:43] [ 編集 ]

ペアウォッチ

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[2008/09/16 09:25] unknown [ 編集 ]

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