★★★★☆
論理思考をマスターしたと思い込んでいる人にこそ。
よく考えれば改めて言われるまでもない。
論理思考だけで世の中うまくいくのであれば、論理学の教授はみな大金持ちだ。人間はコンピュータに絶対に勝てない。そして、まったく面白みの無い世界になっているだろう。
でも、時にそれを忘れがちになる。自らを戒めるべく。
・事実と意見の峻別は、実はそれほど単純ではない。人が事実を言葉で語った時点で、そこには何らかの偏りが生まれる。順序、連結、「名づけ」etc
←実務で「事実が大事」というのは、けっきょくのところ、自らの主張を補強する材料を探すということ。
・説得と騙しは紙一重
←裁判で、弁護士は、原告でも被告でも争える。つまり、ある事柄について正反対の主張・立証ができてしまうということ。
・誰が語ったたかということは、何が語られたかということ以上に説得に大きく影響することがある。同じ内容であっても、聞き手は、語り手が誰かによってまるで異なる評価を下す。
・我々が日常の議論でしばしばやり込められてしまうのは、「問い」が相手にとって都合のいい言葉で表現されていることを忘れ、馬鹿正直に答えてしまうからである。
・先決問題要求の虚偽:ある問いについて、自分の答えが真であると確定させてしまい、それが理解できない側に問題がある(=「なぜ私の答えが真でないのか、証明せよ」)ことにすりかえること。
←対処法=証明責任を転換させる(=「なぜあなたの解が真であるといえるのか、立証せよ」)。
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